塚本醤油本店のあゆみ
— 十三代にわたり受け継がれてきた、地域に根ざすしょうゆづくり —
塚本醤油本店は、明治8年(1875年)に創業しました。
その始まりには、時代を見据えた大きな決断がありました。
塚本家はもともと、大阪から久留米に移り住んだ有馬藩お抱えの商人の家柄で、かつては金融業を営み大きな財を築いていたと言われています。しかし、五代前の当主は「金貸しは永く続かない。後世に残る本物の仕事を」との思いから、生活に欠かせない調味料・しょうゆの製造業へと舵を切ります。こうして塚本醤油本店が産声を上げました。
戦後の農地改革では多くの資産を失いましたが、先代の見識と決断により残された醤油業が、今日の塚本醤油の礎となっています。現在は十三代目がその志を受け継ぎ、地域に根ざしたしょうゆづくりを続けています。
「安」の想いを受け継ぐ、塚本家の荷印
塚本家では、代々の当主に「安次」という名が継がれてきました。この「安」の文字をもとに、現在の荷印(ヒシヤス)が生まれたと伝えられています。菱形に刻まれたこの印には、時代が変わっても大切に守り伝えるべき家の誇りと、ものづくりへの真摯な姿勢が込められています。

130年以上にわたり、一筋にしょうゆと向き合い続けてきた塚本醤油本店。
その歴史を知って味わう一滴は、きっと特別なものになるはずです。
